見た目が違う「椿餅」のルーツは

会津で見つけた、見た目が違うけど、同じ名前の「椿餅」を紹介します。
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1月10日、会津若松市の十日市で、「椿餅」と言う和菓子を見つけて、買って食べました。
売っていた店は、大町の「伊勢屋」です。
大きく作って、切った物をパックに入れて売っていました。
ふだんから営業している店ですが、十日市の時は、お客さんが多く、飛ぶように売れていました。
これが、「椿餅」との最初の出会いです。

先日、会津のお菓子屋さん「太郎庵」に行くと、何と「椿餅」が売っています。
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名前は、同じ椿餅ですが、見た目がぜんぜん違います。

さて、これは、同じ物なのか、違う物なのか。
食べ比べをしてみました。
伊勢屋の椿餅は、
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食感は、ねっとりしていて、口の中で溶けます。
がんづきのような、ゆべしのような。
しょうゆ味で、甘さがあります。
表面に付いているクルミが香ばしくて、アクセントになっています。

太郎庵の椿餅は、
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餅の上下に、2枚の椿の葉が付いています。
くるみ入りのしょうゆ餅で粒あんを包み、椿の葉ではさんであります。
みそ味の餅は、ねとねとで、ゆべしの食感です。
甘くてしょっぱくて、酒粕の風味があります。
粒あんの中に、クルミが混ざっていて、餅といっしょに食べるとおいしいです。

餅の食感と味が似ていますが、形や材料は、違います。

「椿餅」とは? 調べてみました。

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平安時代に書かれた「源氏物語」の中に、若い人々が蹴鞠のあと、梨・柑橘類や椿餅などを食べる場面が出てきます。

このことから、椿餅は、古い歴史がある和菓子だと言えます。

しかし、当時は、甘い小豆あんなどはまだなく、甘味は生地に甘葛 (あまづら:つたの汁を煮詰めたもの) を入れる程度で、現在とは違う味だったと考えられます。


元祖椿餅を掲げている伊勢屋は、どんな店なのでしょうか。

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1590年、伊勢松坂城主だった蒲生氏郷が会津に移封されます。

その時に、一緒に移動してきたお菓子屋が、伊勢屋の始まりで、屋号を「伊勢屋」にしたようです。

150年前の戊辰戦争で店が焼失してしまったため、創業年など以前の資料が残っておらず正確はありませんが、現在の店主は、9代目で、200年以上は、続いていると言うことです。

伊勢で作っていた椿餅を、420年前に会津に来てからも作り続けていると考えると、伊勢屋の椿餅は、平安時代の椿餅に近いのかもしれません。


2つの椿餅は、同じルーツではないでしょうか。

伊勢屋の椿餅は、昔ながらの材料、作り方で、あんこは入っていない、形が変わって、椿の葉がなくなった。

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太郎庵の椿餅は、餅の形で、椿の葉が付いているが、あんこを入れて、おいしくした。

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どちらの椿餅も、それぞれおいしいです。

会津の人は、どちらのお菓子を椿餅だと思っているのでしょうか。

2月に食べるお菓子ということで、季節の味を楽しみたいです。




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