クマより先にクワの実収穫 猪苗代町

6月23日 福島県猪苗代町
会津では、あまりない梅雨空で、午前中は小雨が降っていましたが、午後は、雲が薄くなりました。
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林の中にある野生のクワの実が、熟しました。
未熟なときは、赤色ですが、熟すと紫色になって、甘くなります。
ブルーべーリーよりは、ちょっと早いです。
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クワの実は、葉の裏側に付いているので、枝の下のほうから見ると、熟した実を見つけることができます。
今日の段階では、早く熟した実がたくさんある状態で、だれからも取られていません。
林の中のクワの木なので、知っている人なら、取りに来そうですが、この辺りでは、だれも取りに来ません。
来るのは、クマです。
昨年は、熟した実を食べているクマと遭遇しました。
クマが実を食べるのに夢中だったので、向かってくることはなかったです。
今年は、クマより先に取らなくてはと、今日行ってみました。
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熟した実は、やわらかくなっているので、つぶれやすいです。
牛乳パックを半分の高さで切ったものを枝の下に置いて、取った実を入れるとつぶれないです。
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今日は、30分ぐらいで、200g取れました。
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ごみを取って、水洗いして、ジャムを作りました。
酸味は強くなく、クワの実のさわやかな味わいがおいしいです。

つぶさないように取ったつもりですが、
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クワの実の色素は濃いので、指先が赤く染まりました。
この色素が、おいしさの元です。

この時季に風に乗って漂ってくるのは、クリの花のにおいです。
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クリの木全体が、クリーム色に輝いています。
そして、独特のにおいを出します。
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白い穂は、雄花で、上を向いている小さいものが、雌花です。
この花に、クリのいが、実が成るのだから不思議です。

アジサイの花も、だいぶ開いてきました。
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梅雨のない会津地方ですが、猪苗代までは、雲がかかることがあります。
これからしばらくは、曇りがちの日が続きそうです。
夏の花には、いい天気です。

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400年続く会津張り子② 天神様

福島県会津地方に伝わる張り子を紹介します。
2回目は、「天神様」です。
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4月から6月まで、福島県立博物館の常設展のポイント展示のコーナーで、「郷土玩具で旅するニッポン」という展示を行っています。
日本各地の郷土玩具を展示していて、いろいろな玩具を見比べることができます。
その中から、会津地方の玩具について紹介します。
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会津地方に伝わる玩具は、いくつかありますが、伝統を受け継いで、今でも作られているのが、「会津張り子」です。
「会津張り子」の起こりは400年程前。
豊臣秀吉に仕えた蒲生氏郷(がもううじさと)が、若松城の領主になったとき、会津の文化、経済、産業の礎を築く為、京都から人形師を招き下級武士達に技術を習得させ、生活の糧としたことに始まります。
会津張り子の多くは赤色を基調に彩色され、開運や魔除け、五穀豊穣や商売繁盛を祈願されて作られた、縁起の良い置物です。
②天神様
③起き上がり小坊師
3つとも、伝統を受け継いで、今でも作られています。

天神様について、詳しく紹介します。
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天神信仰と天神人形
天神様は、日本人にとって最も身近な神でしょう。
もともと、天神信仰は平安時代に菅原道真を怨霊神として祀ったことが始まりです。
学徳に優れた道真は、後の時代になって学芸の神としても崇敬を集めるようになります。
江戸時代には寺子屋での手習いの上達を願い、現代では受験の合格を祈願して、全国に一万社以上あると言われる天満宮、天神社には多くの参拝客が訪れます。
参拝客の増加に伴って授与品や土産物としての天神人形が各地に生まれました。
さらに天神人形が節句人形として求められるようになって種類が増え、最盛期には千を超すともいわれました。

会津では、400年前に、蒲生氏郷(がもううじさと)が、会津張り子作りを奨励したときに、天神人形も作られました。
それ以来、子供の健やかな成長を願う玩具として、男の子が生まれると「会津天神様」を飾る風習ができました。

ふだんでも、神社や寺に天神様が置いてあるところがあります。
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西会津町の鳥追観音では、観音様の前に、りっぱな天神様が置いてあります。

ひな人形と一緒に飾られる天神様
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猪苗代町では、2・3月に町内で、ひな巡りができます。
その中で、張り子ではない、ひな人形のような天神様が飾られています。

太郎庵の天神さま
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会津で「天神様」と言えば、今は、太郎庵のお菓子「会津の天神さま」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
太郎庵の店の中には、天神様が飾ってあり、お菓子の由来が書いてあります。
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今年発売になった、アマビエと赤べこの「会津の天神さま チーズ」です。

現在、張り子の天神様を作って売っているのは、
山田民芸(会津若松市)
こちらで売っています↓

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旬の料理を囲炉裏で味わう、囲炉裏端懐石「安達屋旅館」

福島県福島市高湯温泉、
「安達屋旅館」の、囲炉裏端懐石を紹介します。
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緊急事態宣言が解除になり、まず、近くの温泉でのんびり過ごそうと思い、福島市の高湯温泉に行くことにしました。
温泉も、料理もいいところという条件で探したら、安達屋旅館が見つかりました。
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温泉は、400年の歴史をもつ、硫化水素泉のかけ流しです。
複数の露天風呂や内風呂があり、ちょっとぴりぴりする硫化水素泉を満喫しました。

今回は、囲炉裏端懐石料理を紹介します。
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6月いっぱいは、春の料理です。
夕食会場は、個室で、テーブルの真ん中に、炭火の囲炉裏があります。
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前菜で出ていたのは、鮑と春の彩り
桜エビ梅肉和え、アスパラのソテー
洋食風の盛り付けです。
素材の味を生かした味付けです。
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飲み物は、ビールの後に、奥の松吟醸です。
手頃な値段で、料理に合う吟醸酒です。
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さっそく出てきた囲炉裏焼きは、そばがき、油あげ、身欠き鰊です。
軽くあぶると、香ばしい味です。
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山椒味噌と、ふき味噌が、焼き物の味を引き立てます。

季節のお造り
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本鮪、筍、湯葉
湯葉にかかった、うに入りのジュレがおいしい。
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伊達鶏、イカの一夜干しは、じっくり焼きます。
焼いてすぐ食べると、おいしい。
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岩魚の塩焼きは、きっちり焼いた物を温めて食べます。
新鮮な岩魚は、鱒の味で、臭みがなくておいしいです。
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鯛の桜葉蒸しは、鯛の味を引き立たせる出しがきいた和食です。

豆乳にごり湯鍋
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あぶくま三元豚は、豚肉の旨味があります。
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軍鶏グリル、蓮根はさみ
洋風の3種類のソースが、それぞれいい味です。
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筍ごはん、赤だし、香の物
ごはんは、少なめにしてもらいました。
味はいいですが、おなかいっぱい。

デザートは、引換券が付いていて、ラウンジでどうぞ、と言うことでした。
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レアチーズと、セルフサービスでコーヒーをいただきます。
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ラウンジは、大きな囲炉裏があり、そのまわりに古い家具が置いてあります。
古いランプがあり、いい雰囲気です。

朝食会場は、広い部屋です。
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焼き魚、いか刺し、ぜんまい、いか人参など
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初めのごはんと、みそ汁は、よそってもらいます。
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サラダは、フリーサービスで、自分で取りに行きます。
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白魚の柳川風は、火を付けて、できたてを食べられます。
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パンにジャム数種類、くだもの、ヨーグルト、牛乳、トマトジュースは、取りに行きます。
朝食は、半分セット、半分バイキングで、好きな物をたくさん食べられます。

囲炉裏端で焼きたての料理を食べられるのは、楽しくて、おいしいです。
福島市内から近いですが、自然がいっぱい、いい温泉、いい料理が楽しめます。

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福島盆地の展望が楽しめる 吾妻小富士

標高1700mから福島盆地の展望が楽しめる吾妻小富士と、浄土平を紹介します。
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福島市の磐梯吾妻スカイラインは、標高1600mの高原地帯を走る山岳道路です。
最高地点に近い浄土平には、広い駐車場があり、多くの観光客でにぎわっています。
今年は、冬季閉鎖が終わったとたんに、緊急事態宣言になりましたが、宣言の解除をうけ、5月18日(月)から営業を再開しています。

6月17日、梅雨の晴れ間で、天気がよくなったので、浄土平に行き、吾妻小富士に登りました。
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浄土平は、標高1575mで、レストハウスや駐車場があります。
磐梯吾妻スカイラインの道路を渡ると、吾妻小富士の上り口です。
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富士山型の吾妻小富士の火口まで、階段の登山コースになっています。
標高差100mぐらいで、距離は300mぐらいです。
ゆっくり登って10分ぐらいです。
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火口壁を登り切ると、すり鉢形の火口の底が見え、ほぼ円形の火口全体が見えます。
火口の直径は450mで、一周すると1.5kmあります。
深さは70mで、立ち入り禁止ですが、自然の山の傾斜なので、上り下りできない傾斜ではないです。
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上から見ると、浄土平の湿原の全体が見渡せます。
木道を歩いている人が見え、ワタスゲの花(綿毛)で、白くなっているのも見えます。

浄土平から登ったところよりも、奥の方(東側)が高くなっています。
くずれそうな石の道を登っていくと、福島盆地が見えてきます。
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伊達市から、福島市、二本松市あたりまで、福島盆地の展望が楽しめます。
この日は、下界との気温差のせいでしょうか、吾妻小富士よりもちょっと上に雲ができていて、雲の天井のように見えました。
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最も高いところが、標高1707mです。
火口全体が見え、その向こうに一切経山が見えます。
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浄土平から東吾妻山にかけては、新緑の林が広がっていて、きれいです。

火口壁を一周歩くと40分ぐらいかかります。
浄土平まで下りて、湿原に行きます。
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湿原を散策する人も多いです。
湿原は、初夏の花が咲いています。
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ワタスゲ
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5月に花を咲かせますが、緑色の花で、目立たないです。
6月になって、白い綿毛になっているのが、今の姿です。

イワカガミ
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5月に花芽を伸ばして、6月にピンク色の花を咲かせます。
「岩鏡」は、岩場に多く生え、葉に光沢があることから「鏡」に見立てたのが、名前の由来です。

イソツツジ
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ツツジの仲間ですが、ほかのツツジやシャクナゲより小さいです。
「エゾ(蝦夷)ツツジ」が誤って、または転訛して「イソツツジ」と伝えられたとされています。

ツマトリソウ
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白い花びらが7枚の可憐な花です。
花弁の先端にしばしば淡い紅色の縁があり、その色の入り方が鎧の威色目の一つである褄取りに似ているため、褄取草と呼ばれています。

浄土平からは、湿原だけでなく、吾妻小富士、鎌沼など、登山コース、ハイキングコースがいろいろあります。
これから、高山植物が花を咲かせる時季です。
磐梯吾妻スカイラインをドライブして、浄土平に行ってみませんか。

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今年も浄土平レストハウスに出店 和菓子屋「かぎや」

福島県福島市、浄土平レストハウスに出店している「かぎや」の、おこわと、和菓子を紹介します。
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福島市の磐梯吾妻スカイラインは、標高1600mの高原地帯を走る山岳道路です。
最高地点に近い浄土平には、広い駐車場があり、多くの観光客でにぎわっています。
今年は、冬季閉鎖が終わり、春の行楽シーズンが始まったとたんに、コロナウイルスによる外出自粛で、営業休止状態でした。
その後、緊急事態宣言の解除をうけ、5月18日(月)から営業を再開しています。

浄土平レストハウスは、1階部分のみ営業していて、軽食の提供と、おみやげ品の店が出ています。
その中に、和菓子の店「かぎや」があります。
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昨年10月に、浄土平に行ったときに、かぎやのおこわを食べておいしかったので、もしやと思って、行ってみたら、また出店していました。

「かぎや」は、福島県の南の方、鏡石町に店舗がある和菓子の店です。
昭和5年創業の古いお菓子屋で、伝統のあるお菓子や、新しいお菓子を作って売っている店です。
浄土平レストハウスには、常設店舗ではありませんが、販売コーナーがあり、鏡石町から1時間半かけて、通ってくるということです。
「かぎや」の自慢のお菓子は、「ぶどう氷」です。
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昨年は、どんなお菓子か分からないので、買わなかったのですが、今回は、買って食べてみました。
創業から80年以上愛されている、かぎやオリジナルの伝統菓子です。
京菓子をヒントに、ワインを原料にして作られたもので、味はほんのりぶどう風味。
氷を砕いたような形と、透明度の高い涼しげな見た目が特徴です。
寒天を元に砂糖や赤ワインを混ぜあわせ、数日かけて乾燥させるという手間をかけており、独特の食感を生み出しています。
表面は、薄くてパリッとした砂糖ですが、中はやわらかい寒天で、ほかには食べたことがない食感で、おいしいです。
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第1回ふくしま特産品コンクールで県知事賞を、全国菓子大博覧会で名誉金賞を受賞しています。
福島県の特産品として売り出したいということで、福島県から出店の要請があり、県営の浄土平レストハウスに出店しているのだそうです。
5月から土日に出店していましたが、6月になって、お客さんが多くなったので、平日も連日出店しています。

かぎやは、和菓子の店ですが、まんじゅうの蒸し器を使って作っているのが、おこわです。
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10月には、栗おこわを売っていましたが、今回は、山菜おこわと赤飯です。
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1パック450円という手頃な値段で、すぐ食べてもいいし、持ち帰って食べてもいいです。
すぐ食べると言うと、電子レンジで温めてくれました。
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もち米の粒がしっかりしていて、ふっくら、モチモチです。
人参、わらび、たけのこなどが入っていて、味付けもちょうどいいです。

おこわの後に食べたいのが、どら焼きです。
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3種類あって、1個180円です。
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今回は、あんバターどらやきにしました。
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北海道産の粒あんのまわりに、バターが入っています。
バターの塩加減と、甘すぎない粒あんが、いい味を出しています。
おいしいどら焼きです。

昨年、おこわを食べておいしかったので、また買いに来ました、と言ったら、店のご主人は、喜んでいました。
鏡石町から浄土平まで、毎日通うのは、たいへんだと思います。
おいしいおこわと、和菓子を食べてみませんか。

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