400年続く会津張り子③ 起き上がり小坊師

福島県会津地方に伝わる張り子を紹介します。
3回目は、「起き上がり小坊師」です。
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4月から6月まで、福島県立博物館の常設展のポイント展示のコーナーで、「郷土玩具で旅するニッポン」という展示を行っています。
日本各地の郷土玩具を展示していて、いろいろな玩具を見比べることができます。
その中から、会津地方の玩具について紹介します。
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会津地方に伝わる玩具は、いくつかありますが、伝統を受け継いで、今でも作られているのが、「会津張り子」です。
「会津張り子」の起こりは400年程前。
豊臣秀吉に仕えた蒲生氏郷(がもううじさと)が、若松城の領主になったとき、会津の文化、経済、産業の礎を築く為、京都から人形師を招き下級武士達に技術を習得させ、生活の糧としたことに始まります。
会津張り子の多くは赤色を基調に彩色され、開運や魔除け、五穀豊穣や商売繁盛を祈願されて作られた、縁起の良い置物です。
①赤べこ の記事は、こちら
②天神様 の記事は、こちら
③起き上がり小坊師
3つとも、伝統を受け継いで、今でも作られています。

起き上がり小坊師について、詳しく紹介します。
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起き上がり小坊師の願い
倒れても転んでも、すぐに起き上がる、苦難にめげずに立ち上がる「七転八起」の精神を携えているのが起き上がり小坊師です。

会津では、400年前に、蒲生氏郷(がもううじさと)が、武士の内職として、会津張り子作りを奨励したときに、起き上がり小坊師も作られました。
正月の縁起物の一つである起き上がり小坊師は、1年間神棚に飾った後、お札と同じように年末にお炊きあげをし、新年に新しい物を購入します。
氏郷は、毎年の需要を生み出すこの風習により、収入が少なかった武士達に生活の糧を与えました。
初市に買い物に来たお客さんは、一族の繁栄を祈り、家族の人数よりも一つ多く買うのがならわしです。
正月の縁起物として神棚に飾り「無病息災」「家内安全」を願います。

400年間受け継がれてきた伝統は、今も続いています。
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1月7日から、会津地方各地で始まる初市では、起き上がり小坊師を売る店が必ずあります。
ほとんどが手作りの起き上がり小坊師は、物によって、起き方が違います。
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平らなところに転がして、起き上がった物を買います。
どこの店にも、お盆や、缶のふたなど、転がす場所があります。
しっかり起きた、起き上がり小坊師は、縁起がいいと言うことです。

会津若松市の初市(十日市)では、白くない起き上がり小坊師があります。
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赤いのは、火災避け、青いのは、水害避けの小坊師です。
これらは、火災や水害が起きないようにと言う願いなので、転がして起き上がらなかった物を買います。

起き上がり小坊師は、会津のおみやげ品として、ふだんでも売っていて、いつでも買うことができます。
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作っている店は、野沢民芸、山田民芸などです。
こちらで売っています↓

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