夜から朝へ、交代する夏の花 猪苗代町
福島県猪苗代町
大雨の後、曇りの日が続きましたが、また夏の陽射しが戻ってきました。
晴れると、夏の花が生き生きと咲きます。
日が昇る頃には、閉じてしまうのが、マツヨイグサの仲間です。
いろいろな草が茂っている中に、茎を伸ばし、黄色の大きな花を咲かせます。
黄色い花びらが4枚、茎を伸ばしながら、1日だけの花を咲かせ続けます。
マツヨイグサは、多くの種が夕刻に開花し夜間咲き続け、翌朝にしぼみます。
このため、「月見草」や「待宵草」とも呼ばれます。
マツヨイグサが、夕方に開花するのは、花粉の運搬を夕方に活動するスズメガ類に頼っていることと深く関係しています。
スズメガは口吻が長く、マツヨイグサの蜜を吸うのに適しているからです。
マツヨイグサは、もとは、北アメリカ大陸・南アメリカ大陸原産の一年草または多年草です。
日本には観賞用・園芸用として、明治時代に導入され、現在では14種が帰化しています。
このあたりにたくさん自生しているのは、メマツヨイグサです。
メマツヨイグサは、1920年代に侵入したと考えられています。
それまでに多かったオオマツヨイグサを淘汰し、現在日本で一番よくみかける種類になっていて、完全に雑草扱いされています。
日が昇って、マツヨイグサが閉じる頃、勢いがよくなるのが、ヒマワリです。
ヒマワリの花は、夜の間も閉じませんが、朝の光を浴びると、生き生きとしているように見えます。
花が開く前は、太陽の方向を向いて動きますが、花が開くと、東の方を向いて動かなくなります。
そのため、咲き始まったヒマワリの花は、みんな同じ東の方をむいていて、朝日が当たるときが、鮮やかできれいに見えます。
マツヨイグサが閉じる頃、朝日を浴びて元気になるヒマワリ。
夜から朝への真夏の交代劇は、しばらく続きます。
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