珍しいアガリコの巨木 磐梯熱海温泉ケヤキの森
福島県郡山市、磐梯熱海温泉のケヤキの森を紹介します。

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磐梯熱海温泉(ばんだいあたみ)は、郡山市街地から、国道49号線を猪苗代方面に向かい、山地に入ったところにあります。
この地を熱海(あたみ)と名付けたのは、源頼朝の時代です。
その後、温泉地として、長い間、親しまれてきました。
温泉街から五百川の橋を渡って、山に入ったところに、ケヤキの森があります。
ケヤキの森の入口は、駐車場になっていて、ちょっと古いですが、案内板があります。
五百川にかかる赤い欄干の橋を渡ると、遊歩道の入口です。
川沿いの道は、蓬山遊歩道(よもぎやま)になっていて、1kmほどあります。
その途中に、ケヤキの森遊歩道があります。
遊歩道のわきには、野鳥の説明板があります。
野鳥がたくさんいそうな雑木林ですが、この日は、日中だったためか、鳥の声は、ほとんど聞こえませんでした。
あまり起伏がなく、整備された遊歩道を15分ほど歩くと、もう終点です。
磐梯熱海温泉の高級旅館「清稜山倶楽部」の裏側にある源泉神社が、蓬山遊歩道の終点です。
石段を上ったところに、源泉神社があります。
大正11年(1922年)に、東京羽田より穴守稲荷神社を勧請し、大山祇神社と合祀した磐梯熱海穴守稲荷神社に、新たに源泉神社を勧請しました。
神社の上り口には、深沢の名水があります。
近くには、足湯もあります。
ここで、折り返して、蓬山遊歩道を戻っていくと、ケヤキの森入口があります。
階段状になっている山道を上って行くと、太いケヤキの木が見えてきます。
直径1mぐらいの太い幹ですが、低いところで枝分かれしています。
こぶのような形になっている物もあります。
かなりの樹齢だということは、想像できますが、ほうきを立てたような、すらっと伸びたケヤキの姿ではありません。
山道の一番奥に、説明板があります。
この山には、樹齢300年以上のケヤキの巨木が77本あります。
江戸時代に、炭の材料にするために、幹を切り、新しい枝が伸びると、また切るという作業をくり返した結果、根元が太くなり、盆栽のような形になりました。
このような形を「アガリコ」と呼びます。
ブナのアガリコは、全国各地で見られますが、ケヤキのアガリコは、珍しく貴重な物です。
人が切った結果だとは、思いませんでした。
うずまき型で、穴が開いている物もあります。
遊歩道で見られるアガリコの巨木は、10~20本です。
山の上の方に、もっとたくさんあるようです。
源泉神社から、ケヤキの森遊歩道を通り、スタート地点まで30分で戻ります。
温泉街に出ると、ケヤキの森の山全体を見ることができます。
スタートから50分ぐらいで、戻ってきました。
磐梯熱海温泉駅から歩くと、1時間ちょっとの散策コースです。
これから、紅葉も始まります。
珍しいケヤキを見に行ってみませんか。
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