古の伝統に心をこめて「野沢民芸 会津の張り子」
福島県西会津町、野沢民芸の張り子を紹介します。

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西会津町にある野沢民芸では、会津張り子の伝統を絶やすことなく作り続けています。
会津張り子人形の歴史は古く、豊臣秀吉の時代まで遡ります。
豊臣秀吉に仕えていた蒲生氏郷が会津の領主として国替を命じられた際、下級武士たちの糧になるようにと京都から人形師を招き、殖産復興を図ったのが会津張り子の由来と言われています。
以来400年もの間作り続けられてきた歴史は、東北最古と言われています。
現在、会津地方のみやげ店などで売られている張り子で有名なのは、赤べこです。
大小いろいろあり、赤くない赤べこや、飾りが付いた物もあります。
起き上がり小坊師は、毎年、会津若松市の初市「十日市」で売られ、家族の人数分+1個を求めて神棚に飾ることで、一年の家内安全を祈願します。
この写真は、野沢民芸で作っている起き上がり小坊師です。
線の描き方が不ぞろいですが、これが本物、手作りです。
目や口の線が、きっちりきれいに描いてある物は、輸入品です。
手作りの会津張り子を買いたい人は、要注意です。
今回、見つけたのは、来年の干支、ねずみの張り子です。
高さ7cm、しっかりした箱に入っています。
形は、起き上がり小坊師と同じです。
背中側には、長いしっぽがあります。
そして、手作り本物の証明は、
裏にある製品番号です。
野沢民芸の、丁寧な仕事ぶりです。
会津の張り子で、もう一つ有名なのは、会津天神です。
四百年余りの昔、時の会津藩主、蒲生氏郷公が京都より人形師を招き、数々の郷土玩具を造らせ庶民の殖産振興を計りしことにより発祥したとされています。
中でも学問・書道の神として振興させる菅原道真公を祀った人形「会津天神」はその顔つきの温和と上品さ、そして愛らしく素朴な感じは、各地の天神人形の中でも屈指のものとして広く知られています。
野沢地区の鳥追観音にも、りっぱな会津天神がありました。
観音様の前に、天神様?
という状態ですが、野沢民芸の会津張り子として、赤べこや、起き上がり小坊師といっしょに奉納されているのでしょう。
会津張り子を作っているのは、野沢民芸と、会津若松市の山田民芸の2店です。
会津のおみやげに、どうですか。
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