無病息災を願う会津伝統の火祭り「歳の神」
1月15日、

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福島県猪苗代町東部地区の「歳の神」に行ってきました。
「歳の神」(さいのかみ)は、無病息災を願う会津伝統の火祭りです。
この歳の神の火にあたると、病気にならないといわれています。
400年の歴史があるともいわれています。
前年の初市で買った風車や、起き上がり小坊師などの縁起物を納めて燃やします。
昔は、各地区で行われていたようですが、今は、各地区の正月飾りを回収し、火を燃やせる場所に集めて燃やしています。
猪苗代町の東部地区は、リステル猪苗代の広場で行われます。
18:30からイベントが始まり、ご祈祷、玉串奉天の後、歳男が点火します。
丸太で骨組みをした中に、しめ縄などの正月飾り、縁起物などが入っています。
骨組みのまわりをわらで囲んで、小山のような形になっています。
けっこう広い範囲から正月飾りを回収してくるようですが、その量は少ないです。
会津地方では、付ける正月飾りが少ないように感じます。
初めは、寒かったですが、火が燃え広がると温かくなります。
長さ2mぐらいの竹の串にさした餅が配られます。
御利益があるように、餅を火であぶります。
持参したのでしょうか、スルメを焼く人もいます。
風が強くなって、火の勢いが強くなりました。
燃え上がる火柱に一年の幸福を願います。
甘酒と御神酒のおふるまいがあります。
甘酒は、温かくておいしそうでしたが、
御神酒「稲川」をいただきました。
飲む人が少ないので、なみなみとついでもらいました。
火を囲んでいる人は、小学生ぐらいの子どもと、その親が多いです。
餅を焼いて食べるのが、楽しみのようです。
全体で、数十人ぐらいでした。
1月13日~15日に、会津各地で行われる歳の神は、各地区で日付は決まっていますが、一斉ではないようです。
小正月の行事なのでしょうが、福島県北の「どんど焼き」、宮城県の「どんと祭」とは、やり方がちょっと違います。
400年の伝統ということは、初市と関連があるのかもしれません。
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