紅葉前線が里まで下りてきた 下郷町塔のへつり
2020年11月6日
福島県下郷町、塔のへつりの紅葉を紹介します。
塔の岪(へつり)は、塔の形をした川岸の急な崖です。
「へつり」は、この地方の方言で断崖や急斜面という意味です。
数百万年前に堆積した凝灰岩の地層が、隆起と浸食をくり返して、今のような崖の形になりました。
並んでいる奇岩には、それぞれ名前が付けられています。
正面の岩には、虚空蔵堂が祀られていて、吊り橋を渡って行くことができます。
奇岩が並ぶと言うことで、昭和18年に国指定天然記念物になりました。
ここまでの説明で、珍しい岩が見られる場所だと言うことは、分かったと思います。
岩のまわりの木が落葉樹なので、紅葉の名所にもなっていると言うことです。
黄色の葉が多いので、鮮やかな紅葉ではなかったですが、ちょうど見ごろできれいでした。
会津地方の紅葉前線が里まで下りてきました。
紅葉が見られるのは、いいことですが、岩の方は、見えない部分が多いです。
お土産やの人に聞いてみると、昔よりも木が伸びて、岩が見えなくなったということでした。
国指定天然記念物なので、現状保存で、木を切ることができないのだそうです。
この日は、風がなかったので、川の水面に山の木が映っていました。
下流の橋や山もきれいに見えています。
パンフレットや絵はがきと同じ風景です。
塔のへつりの手前には、大駐車場と会津鉄道の駅があります。
林の木を切って平らにしたのか、平らなところに木を植えたのか分かりませんが、モミジの木がたくさんあります。
モミジの葉は、すっかり紅葉していてきれいでした。
目の前で、紅葉したモミジを見ることができるので、穴場紅葉スポットと言えるでしょう。
日差しがあると、一層きれいに見えます。
ここ数日の冷え込みで、紅葉が急に進んだようです。
葉が散る前に、行ってみてはどうでしょうか。
よかったらこちらをクリック

写真(植物・花)ランキング

福島県ランキング